テアフラビン

テアフラビンとは

テアフラビンとは、カテキンのフラバノール単量体が酸化され結合した抗酸化性のフェノール性化合物で、茶葉を紅茶に加工する発酵の過程で、酵素による酸化を受けて生成するもの。強い生物活性を持つため。「お茶の中の黄金」とも呼ばれている。

物理的性状

テアフラビンパウダーとその水溶液は同じく赤橙色を呈する、融点は237-240℃、酢酸エチルとn-ブチルアルコールに溶けやすい、弱酸性を持っている。

テアフラビンの生理活性

  • 各腫瘍とガンの予防、治療効果
  • インフルエンザを予防する効果
  • 高血圧を予防する効果、血中コレステロール濃度の低減に効果があることが確かめられている。
  • 脂質異常症の調節効果、動脈硬化の抑制効果、心血管疾患の予防と治療効果。
  • テアフラビンやテアルビジンも血液脳関門を通過し、AIDS の症状としての認知症の他、加齢に伴う認知症にも有効であることが確認されている。
  • 血糖値の上昇を抑える効果
  • 抗菌効果、抗炎症効果、ゲルトネル菌、黄色ブドウ球菌、百日咳菌などに抑制効果。
  • 研究室内では、テアフラビン誘導体は強い抗HIV-1 活性を有していることが分かっている。現在使用中の抗ウイルス医薬品AZT の20‐40 倍の効果が確かめられている、そして安全、無副作用。
  • 強い抗酸化作用、フリーラジカルを消去する効果、茶ポリフェノールより10 ー20 倍の効果。
  • 腸内菌群のバランスを維持する効果、悪玉菌を減少する効果。

応用領域

  • 飲料
  • スポーツドリンク
  • サプリメント
  • 医薬品

活性成分

テアフラビン80%60%50%40%20%
エピカテキン
(TF1)
0-20%10%-20%10%-20%5%-15%0-10%
エピガロカテキン
(TF2a)
20%-40%15%-25%10%-20%10%-20%5%-15%
エピカテキンガレート
(TF2b)
5%-25% 5%-15%5%-15%0-10%0-10%
エピガロカテキンガレート
(TF3)
20%-40%15%-25%10%-20%10%-20%0-10%
カテキン≧20%≧25%≧25%≧25%